このページでは、自動車運送業の資格で働ける職種、仕事内容、必要な日本語能力、技能試験、現在の労働者数など、職業選択の参考となる情報を提供しています。
自動車運送業分野は、バス、タクシー、トラックの運転手として働く外国人を受け入れるために、2024年に特定技能へ追加された分野です。日本では物流や地域交通を支える人材が不足しており、運転業務を担う即戦力人材の受け入れが進められています。
出入国在留管理庁は、特定技能在留外国人数を定期的に集計・公開しています。2024年に追加された新しい分野は、制度開始から時間が短いため、在留者数はまだ少ない状況です。
2025年12月末時点で、特定技能1号「自動車運送業」で働く人は151人です。自動車運送業は2024年に追加された新しい分野で、2025年12月末時点の特定技能1号在留外国人数は151人です。制度開始から時間が短く、人数はまだ少ないですが、前期の10人から大きく増えています。
特定技能は2019年に始まった制度です。自動車運送業、鉄道、林業、木材産業は2024年に追加された分野のため、今後の試験実施、受け入れ企業の準備、在留資格申請の増加により、人数が変化していく可能性があります。
source : 出入国在留管理庁(https://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri07_00215.html)
外国人労働者を受け入れる制度として、技能実習制度と特定技能制度がありますが、その目的と特徴は異なります。
技能実習制度は、日本で技術や技能を学び、帰国後に母国の発展へ役立てることを目的とした制度です。原則として転職は認められず、期間も決められています。なお、技能実習制度は育成就労制度へ移行する予定ですが、移行期間中は既存制度の扱いも確認が必要です。
特定技能制度は、日本国内で人手不足が大きい分野に、一定の技能と日本語能力を持つ外国人を即戦力として受け入れる制度です。特定技能1号では通算5年まで働くことができ、同じ分野・業務区分内など条件を満たす場合は転職も可能です。
2024年に追加された自動車運送業、鉄道、林業、木材産業は、現時点では特定技能1号の対象です。特定技能2号は対象外のため、長期就労を考える場合は制度変更や他の在留資格の条件も確認してください。
2-1 主な業務内容
特定技能「自動車運送業」では、バス運転手、タクシー運転手、トラック運転手の業務に就くことができます。いずれも安全運転だけでなく、日本の交通ルール、点検、乗客や荷主への対応、安全衛生の理解が必要です。
自動車運送業でできる主な仕事
路線バスや貸切バスなどで乗客を安全に運ぶ仕事です。運転業務に加えて、乗客対応、車両点検、運行前後の確認などを行います。
利用者を目的地まで安全に運ぶ仕事です。運転業務に加えて、接遇、料金収受、地理や交通ルールの理解が必要です。
荷物を指定された場所へ運ぶ仕事です。運行業務に加えて、荷役業務、積み下ろし、配送先での確認、安全衛生の理解が必要です。
業務の詳細や受け入れ条件は、担当省庁・試験実施機関の最新情報を確認してください。
source : 公式情報(https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/evaluation/motortransport.html)
2-2 業務区分ごとの違い
自動車運送業では、トラック、バス、タクシーの区分で仕事内容が大きく違います。トラックは荷物の配送と荷役、バスは乗客の輸送と安全確認、タクシーは利用者対応、地理理解、料金収受などが重要です。
2-3 仕事で必要になる知識・日本語
運転業務では、交通ルール、安全確認、点呼、車両点検、事故時の報告、乗客や荷主への対応などの日本語が必要です。バス・タクシーは接遇日本語、トラックは配送先との確認や荷物の扱いに関する言葉も重要です。
3-1 給与・手取りの見方
この分野で働く特定技能外国人の分野別平均賃金は、公開統計だけでは十分に確認できない場合があります。給与は、業務区分、地域、勤務時間、夜勤・残業、経験、資格によって変わります。求人を見るときは、基本給だけでなく、手取りの目安、残業代、寮費、社会保険、交通費を確認してください。
上記の給与額は、統計上の平均支給額や求人条件の目安であり、実際の手取り額ではありません。手取りは、税金、社会保険料、寮費、食費、残業代、夜勤手当、交通費などで変わります。特定技能では、同じ仕事をする日本人と同等以上の報酬であることが必要です。
3-2 勤務時間・勤務地・シフト
勤務時間は区分と会社で大きく変わります。早朝・深夜、長距離運行、シフト勤務、待機時間、歩合給の有無、日本の運転免許取得支援を確認してください。
3-3 求人票で確認すること
応募前に、月給だけでなく、実際の仕事内容、勤務時間、休日、残業代、夜勤手当、寮費、食費、社会保険、交通費、資格取得支援、在留資格申請を誰が進めるか、登録支援機関の名前を確認してください。
求人では、トラック・バス・タクシーの区分、日本の運転免許の取得支援、研修期間、事故時の対応、歩合給、深夜手当、残業、車両点検、寮や通勤方法を確認してください。
4-1 この分野で必要な試験
自動車運送業で特定技能1号として働くには、日本語試験と自動車運送業分野特定技能1号評価試験に合格し、業務区分に応じた運転免許などの条件を確認する必要があります。
特定技能1号として働くには、原則として日本語試験と分野別の技能評価試験に合格する必要があります。日本語試験は、JLPT N4以上またはJFT-Basic A2以上が対象です。介護分野では、これに加えて介護日本語評価試験も必要です。技能実習2号を良好に修了した人は、分野や作業内容によって試験が免除される場合があります。
4-2 技能評価試験
自動車運送業分野特定技能1号評価試験は、トラック、バス、タクシーの区分ごとに行われます。試験はClassNKが実施し、運行業務、荷役業務、接遇業務、安全衛生などが扱われます。
5-1 学習・会社探し・申請へ進む
仕事内容と必要な試験を確認したら、次は試験勉強、会社探し、在留資格申請の流れを確認してください。試験に合格しても、会社との雇用契約や在留資格申請が必要です。