職業の紹介 - 鉄道

更新日: 2026/5/10

このページでは、鉄道の資格で働ける職種、仕事内容、必要な日本語能力、技能試験、現在の労働者数など、職業選択の参考となる情報を提供しています。

1. この分野の仕事とは
1-1 背景

鉄道分野は、鉄道の安全運行を支えるために、軌道、電気設備、車両、駅や運輸関係の業務を担う外国人を受け入れる分野です。鉄道は安全性が特に重視されるため、業務知識だけでなく、日本語での指示理解や安全確認も重要です。

1-2 特定技能で働く人の人数

出入国在留管理庁は、特定技能在留外国人数を定期的に集計・公開しています。2024年に追加された新しい分野は、制度開始から時間が短いため、在留者数はまだ少ない状況です。

2025年12月末時点で、特定技能1号「鉄道」で働く人は54人です。鉄道は2024年に追加された新しい分野で、2025年12月末時点の特定技能1号在留外国人数は54人です。前期の21人から増加していますが、制度開始から時間が短いため、受け入れはまだ初期段階です。

特定技能は2019年に始まった制度です。自動車運送業、鉄道、林業、木材産業は2024年に追加された分野のため、今後の試験実施、受け入れ企業の準備、在留資格申請の増加により、人数が変化していく可能性があります。

source : 出入国在留管理庁(https://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri07_00215.html)

1-3 技能実習と特定技能の違い

外国人労働者を受け入れる制度として、技能実習制度特定技能制度がありますが、その目的と特徴は異なります。

技能実習制度は、日本で技術や技能を学び、帰国後に母国の発展へ役立てることを目的とした制度です。原則として転職は認められず、期間も決められています。なお、技能実習制度は育成就労制度へ移行する予定ですが、移行期間中は既存制度の扱いも確認が必要です。

特定技能制度は、日本国内で人手不足が大きい分野に、一定の技能と日本語能力を持つ外国人を即戦力として受け入れる制度です。特定技能1号では通算5年まで働くことができ、同じ分野・業務区分内など条件を満たす場合は転職も可能です。

2024年に追加された自動車運送業、鉄道、林業、木材産業は、現時点では特定技能1号の対象です。特定技能2号は対象外のため、長期就労を考える場合は制度変更や他の在留資格の条件も確認してください。

2. 仕事内容

2-1 主な業務内容

特定技能「鉄道」では、軌道整備電気設備整備車両整備車両製造運輸係員の業務に就くことができます。

鉄道でできる主な仕事

  • 軌道整備

    レール、まくらぎ、道床、保安装置などの点検、補修、交換に関わる作業です。

  • 電気設備整備

    電路設備、信号設備、通信設備など、鉄道の電気設備を点検・整備する作業です。

  • 車両整備

    鉄道車両の点検、検査、修理、部品交換などを行う作業です。

  • 車両製造

    鉄道車両や部品の製造、組立、加工、検査などを行う作業です。

  • 運輸係員

    駅係員、車掌、運転士など、旅客案内や運行に関係する業務です。高い日本語能力や安全確認能力が求められます。

業務の詳細や受け入れ条件は、担当省庁・試験実施機関の最新情報を確認してください。

source : 公式情報(https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_fr7_000056.html)

2-2 業務区分ごとの違い

鉄道では、軌道整備、電気設備整備、車両整備、車両製造、運輸係員の区分があります。運輸係員は旅客案内や運行に関係するため、他の区分より日本語での案内・確認能力が重要になります。

2-3 仕事で必要になる知識・日本語

鉄道では、安全確認、点検、信号、電気設備、車両、旅客案内、異常時対応、報告連絡などの日本語が必要です。鉄道は安全性が特に重視されるため、指示の聞き間違いを防ぐ力が重要です。

3. 働き方・給与

3-1 給与・手取りの見方

この分野で働く特定技能外国人の分野別平均賃金は、公開統計だけでは十分に確認できない場合があります。給与は、業務区分、地域、勤務時間、夜勤・残業、経験、資格によって変わります。求人を見るときは、基本給だけでなく、手取りの目安、残業代、寮費、社会保険、交通費を確認してください。

上記の給与額は、統計上の平均支給額や求人条件の目安であり、実際の手取り額ではありません。手取りは、税金、社会保険料、寮費、食費、残業代、夜勤手当、交通費などで変わります。特定技能では、同じ仕事をする日本人と同等以上の報酬であることが必要です。

3-2 勤務時間・勤務地・シフト

鉄道会社や関連会社では、早朝・深夜・交替勤務がある場合があります。駅、車両基地、線路、工場など、勤務場所によって働き方が変わります。

3-3 求人票で確認すること

応募前に、月給だけでなく、実際の仕事内容、勤務時間、休日、残業代、夜勤手当、寮費、食費、社会保険、交通費、資格取得支援、在留資格申請を誰が進めるか、登録支援機関の名前を確認してください。

求人では、業務区分、勤務場所、交替勤務、夜勤、研修制度、資格取得支援、寮、通勤方法、安全教育、日本語での接客や案内の有無を確認してください。

4. 必要な試験・資格について

4-1 この分野で必要な試験

鉄道で特定技能1号として働くには、日本語試験と、希望する業務区分に対応した鉄道分野特定技能1号評価試験に合格する必要があります。

特定技能1号として働くには、原則として日本語試験と分野別の技能評価試験に合格する必要があります。日本語試験は、JLPT N4以上またはJFT-Basic A2以上が対象です。介護分野では、これに加えて介護日本語評価試験も必要です。技能実習2号を良好に修了した人は、分野や作業内容によって試験が免除される場合があります。

4-2 技能評価試験

鉄道分野特定技能1号評価試験は、軌道整備、電気設備整備、車両整備、車両製造、運輸係員などの業務区分ごとに実施されます。実施機関や申込方法は区分によって異なるため、国土交通省と各試験実施機関の情報を確認してください。

5. 次にすること

5-1 学習・会社探し・申請へ進む

仕事内容と必要な試験を確認したら、次は試験勉強、会社探し、在留資格申請の流れを確認してください。試験に合格しても、会社との雇用契約や在留資格申請が必要です。